青森県医師会

医師会のご紹介

トップページ > 医師会のご紹介

会長ご挨拶                   【令和6年3月】

 正月早々の能登半島地震に対しては、東北医師会連合会及び青森県医師会単独としても石川県医師会に対して義援金を拠出いたしました。先月には2隊のJMATを派遣いたしました。誠にご苦労さまでした。東日本大震災からちょうど13年経過し、本県でも近い将来大地震・津波が予想されておりますので災害対策の再確認をするためにも常設の「災害対策委員会」を設置いたします。

 昨年5月から新型コロナが5類となり、昨年夏と今年の年始に流行がありましたが死亡率の低下は見られるものの、後遺症の発生、今後の強毒化の恐れ、インフルエンザとの同時流行など「発熱外来」の重要性に変わりはありません。今後も診療体制の維持・強化を図ってまいります。

 診療報酬の改定については、プラス0.88%という事ですが、その後詳細も発表され、内科の診療所としてはむしろマイナス改定と言われております。さらに4月からはコロナ関連医療費が普通の保険診療となり、外来患者数の減少に繋がるものと考えます。これで職員給与を大幅に上げろというのは全く無理な話と考えます。

 マイナ保険証に関しては、医療のデジタル化そのものには賛成ですが、今回のデジタル改革関連法案では政府が膨大な個人情報を集約化することが可能となり、それを恣意的に使えば大変なことになります。今回の法案ではセキュリティ対策に問題があるほか、外部あるいは第三者機関によるチェック機構がほとんどありません。そうしたなかで今年12月に現行保険証廃止というあまりにも強引な進め方には疑問を禁じえません。またマイナ保険証のメリットを患者さんが享受するためには、電子カルテが必須となります。開業医で50%程度とされている電子カルテの普及・標準化は必須となります。医師会としても日医と協力し導入費用の補助など検討してまいります。

 悲願の短命県脱出について、第一として県医師会内の「健やか力推進センター」事業の着実な実施と「QOL健診」の更なる進展。第二には「科学的根拠に基づくがん検診」の普及。第三には、県学校保健会で今年度から作成を開始した、「小中高の一貫した健康教育プログラム」の作成と実際の運用を進めます。以上の三本の矢で悲願の達成を目指します。

 昨年から日医では卒後5年目までの医師の医師会費を無料としました。会費無料のほか医賠責の掛け金が非常に割安となっております。これを機に他県と比し勤務会員が少ない現状を打破し、組織力強化を図ってまいります。

 皆様すでにご存知のように、ようやく学校医と産業医が分離されました。令和6年4月からになりますが、報酬が少ないとのご不満もありましょうが宜しくお願いいたします。次は小・中学校ということですが、これは郡市医師会が主体となりますので県医も協力して市町村教育委員会に対応して行きたいと考えます。

 本年7月末に八戸市において、「東北学校保健・学校医大会」が開催されます。多数の皆様のご参加をお願いいたします。

 今後も県医師会員皆様の強い結束の下、行政とも協力し、県民に信頼される県医師会を目指してまいります。会員の皆様方のご指導・ご協力を引き続き宜しくお願い申し上げます。

青森県医師会会長 高木 伸也

医師会について

事業計画

収支予算

事業報告

収支決算

国民保護業務計画